2010年04月29日

「対象限定を」「すべてで」ライター規制で火花(読売新聞)

 ライターの火遊びが原因とみられる火災が相次ぐ中、経済産業省が、ライターを消費生活用製品安全法の「特定製品」に指定する方向で検討を進めている。

 5月中にも、子どもが簡単に着火できない仕組み「チャイルドレジスタンス」(CR)の導入基準などを取りまとめる考えだ。ただ、コスト面などの課題もあり、業界にはなお異論がくすぶっている。

 同省では、消費経済審議会の作業部会でCRの構造基準と検査方法を決めてもらった上で、ライターを「特定製品」に指定し、基準を満たしていない商品は販売できない仕組みにする方針。導入するCRには〈1〉着火ボタンを子どもの力では押せない程度に固くする〈2〉ストッパーを外してから着火ボタンを押すなど2段階操作を必要とする――の2方式が候補に挙がっている。

 専務理事が作業部会の委員にも入っている業界団体「日本喫煙具協会」(東京)も基本的に規制の方向に賛成しているが、問題となっているのが規制対象だ。

 協会は導入の対象を「直押し式」(着火ボタンを真下に押し込むタイプ)に限定し、「スライド式」(着火ボタンを斜めに押し下げるタイプ)と「フリント式」(火打ち石をこすり、火花で着火するタイプ)は当面、対象外とするよう主張している。

 しかし、直押し式は、毎年6億個出荷されるライター全体の4割に過ぎず、作業部会では、消防関係者などを中心に「タイプにかかわらずすべて規制すべき」との異論が相次いでいる。

 協会が反発する背景にあるのはコスト増の問題だ。

 昨春、CR機能付きライターをテスト販売した業界最大手「東海」(静岡県)の場合、1個150円で4000個を販売してみたが、半分しか売れなかった。今春、130円に値下げしたところ、今度は順調に売れているというが、「これで採算ギリギリ」(松浦浩司・営業企画管理課長)という。

 検査の導入もコストを押し上げそうだ。CRを義務づけている米国では、3〜4歳の子ども100人に試させて15人以上が着火できた場合は不合格とする方式を導入しているが、1商品につき平均200万円ほどかかっているという。

 同省製品安全課では「5月中には作業部会で結論を出してもらうが、あくまで総論。詳細部分まで合意にこぎつけるのは容易ではない」としている。

 ◆チャイルドレジスタンス=子どもが製品を簡単に操作できないようにする仕組みのこと。欧米では薬品のフタを開けにくくする仕組みなどがある。ライターの場合、米国で1994年から義務化されると、5年間で火災による子どもの死傷事故がほぼ半減した。欧州連合(EU)も2007年から義務化した。

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2010年04月25日

阿久根市、元係長に給与支払わず…判決無視(読売新聞)

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、庁舎内の職員人件費の張り紙をはがした元係長の男性(45)を懲戒免職処分にした問題で、21日、処分を取り消した鹿児島地裁の判決後、初の給与日を迎えたが、市は給与を支払わなかった。

 市長の度重なる司法判断無視に、識者からは「異常としか言いようがない」との声が上がった。

 男性は昨年7月末に懲戒免職処分を受けた後、市を相手取り、懲戒免職処分の取り消しや、未払い給与の支払いを求める訴訟を地裁に起こし、いずれも勝訴した。しかし、市は男性の復職を認めず、給与も支払わなかった。

 給与について、男性側は鹿児島地裁川内支部に強制執行を申し立てた。同支部は市の貯金口座から、昨年10月から今年2月までの男性の給与など約220万円を差し押さえ、4月6日に男性の口座に振り込んだ。

 男性側は今後、未払い分の支払いを求める新たな訴訟を検討している。さらに未払いが出るたびに、訴訟を起こす方針だ。市側が未払いを続ければ、再び差し押さえを受ける可能性がある。

 鹿児島大の平井一臣教授(政治学)は「首長が司法判断を無視するという信じがたい行動だ。男性側は訴訟を繰り返すことになるだろうが、それしか方法はない。竹原市長の意固地な姿勢が、市のイメージを悪くし、行政への信頼感を損ない続けるだろう」と指摘した。

 男性は「同じことの繰り返しと思うと、むなしさがこみ上げてきます」と話した。

 読売新聞は21日、市総務課を通じて竹原市長にコメントを求めたが、回答はなかった。

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2010年04月22日

宮崎の牛、口蹄疫疑い2例目(産経新聞)

 宮崎県都農(つの)町の農家で、家畜の伝染病「口蹄(こうてい)疫」の感染が疑われる牛3頭が見つかった問題で、農林水産省と宮崎県は21日、この農家から約3キロ離れた同県川南(かわみなみ)町の農家で2例目の感染が疑われる牛6頭が見つかったと発表した。

 農家では16〜20日、牛6頭に口内の粘膜のただれや発熱などを発見、県に通報した。独立行政法人「動物衛生研究所」の遺伝子検査で21日早朝、6頭すべてが陽性と確認された。現在、確定診断をしている。この農家の飼育する計65頭は殺処分される。農水省は最初の事例の農家と接触があったかなどの関連を調べている。

 口蹄疫は、人には感染しないが、牛や豚など偶蹄類に強い感染力を持ち、食欲不振などで家畜を弱らせる。治療法は確立されていない。人の靴底や車両のタイヤに付着したウイルスで感染するおそれもあり、宮崎県では、靴底やタイヤの消毒を実施。農家への出入りも自粛するよう呼びかけている。

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